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女性不妊の検査

[1]血液検査
[2]子宮卵管造影検査
[3]フーナーテスト

の3つが大きな検査です。
血液検査では下垂体や卵巣のホルモン検査を含みますが、 基本的な検査として基礎体温をチェックし、検査結果と自分自身のおりものの状態、 乳房や下腹部の緊張感などが一致するか、データーと比較して体の感覚を実感することも大切です。


[1]血液検査
@ ホルモン検査
大脳下垂体から、卵巣機能の調整を司るホルモンとしてFSH(卵胞刺激ホルモン)
LH(黄体化ホルモン)、PRL(プロラクチン)、甲状腺機能を調整するTSH(甲状腺刺激ホルモン)が分泌されます。
卵子の成熟にともない、卵胞のサイズが増大すると、排卵を促す黄体ホルモン(LH)
が分泌されます。LHは尿に排泄され、自分で検査が可能ですので、排卵時期の推定に有用です。
卵巣からは、卵胞発育あるいは排卵にともない、卵胞ホルモン(エストロゲン)と
黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。
甲状腺ホルモンは、体全体のバランスを一定に維持し、妊娠、胎児発育、出産等に
重要な役割を担います。


A クラミジア抗体
卵管や卵巣周囲の癒着の原因となり、卵子の質も低下します。


B 抗核抗体、マクロゾームテストなどの自己抗体
抗核抗体陽性の場合、流産との関係も疑われます。
マイクロゾームテストは、甲状腺の自己抗体で、TSH等のホルモン検査で異常がなくても、
甲状腺機能に異常のある場合がありますので、抗核抗体陽性の場合と同様に、
さらに詳しい検査が必要です。


C その他
 貧血、肝機能、糖尿病、B型、C型肝炎、梅毒などの感染症等の検査も必要です
風疹の検査もおすすめいたします


D 抗ミューラー管ホルモン(AMH)
卵巣内の成熟卵子に発育予定の卵子が入っている前胞状卵胞から分泌されるホルモンです。
存在する前胞状卵胞に比例した値となるので、数という意味での卵巣の予備能力を示す
指標となりますが、卵子の質を表現するものではありません。
年齢とともに低下しますが、個人差が大きく、AMHが低いからといって、妊娠出来ないと
いうことではありません。月経の周期にかかわらず、測定が可能です。
@の項のFSHが上昇してくる場合は、卵巣の機能がすでに低下してきていることを意味し
ていますが、AMHが低下してくる場合は、今後、卵巣機能の低下してくることが推測され
ますので、治療は早くのステップアップが望まれます。

卵巣の機能を検査する方法として、超音波検査は、卵胞(卵巣内で卵子とその周囲の細胞が発育し形成している袋状の球体) の大きさを簡単に計測することができ、その大きさと発育速度は卵巣機能を十分反映するので、 血液検査で異常がなければ、 卵巣機能の検査として、尿中LH値の測定と超音波検査が広く行われています。 超音波検査では、卵胞以外にも子宮内膜の発育も測定し、子宮の機能検査としてもなくてはならない検査法です。 さらに、子宮の大きさや形の異常の有無、卵巣腫瘍などの検索も行います。


[2]子宮卵管造影検査<
子宮頚管から子宮内腔へ造影剤を注入し、子宮の形や卵管の通過性、されに骨盤腔内の 癒着の有無を調べるレントゲン検査です。
卵管が少し通りにくい場合には、検査で卵管の通過性が改善され、妊娠率の向上も期待できるので、 検査と治療を兼ねることになります。
現在、造影剤(ヨード剤)は油性の薬剤のみが使用可能となっているので、甲状腺機能に問題のある場合は、注意して検査する必要があります。
   (2010年6月ごろには水溶性の造影剤も使用可能となるようです。)


[3]フーナーテスト
排卵期には、子宮頚管粘液は増加し粘度は低下して、子宮内への精子の進入が容易と なるような仕組みとなっています。
夫の精液所見が良くても、精子が妻の子宮内へ到達出来なければ妊娠できないので、 フーナーテストが良好であることも重要です。
良い条件で検査し結果が良くない場合は、数回検査を行い、やはり不良で有れば、 精液検査を行います。
精液検査に問題がなく、フーナーテストが不良の場合は、抗精子抗体の検査が必要です。




検査の結果により、子宮・卵巣・卵管等の器官に疾患が見つかり、それらの治療が必要と判断された場合には、本格的な治療に先立ち、疾患の治療を行います。

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