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女性不妊の原因


卵子の形成や排卵に関する内分泌・排卵因子、卵子の通過障害に関する卵管因子、子宮内への精子進入や受精卵の着床に関する子宮因子などがあります。

[1]卵子形成・排卵に関する内分泌因子
卵子は、大脳視床下部→下垂体→卵巣という一連のホルモンによりコントロールされ、発育、成熟、排卵されます。
このシステムのどこかに問題があれば、良好な卵子の発育や排卵は起こらず、受精障害の原因となります。
@ 視床下部→下垂体機能に問題がある場合
過度の体重減少や肥満による無月経、精神的ストレス、頭部の外傷や脳腫瘍などが原因となります。
A 下垂体→卵巣の機能に問題がある場合
薬剤(精神安定剤や胃、十二指腸潰瘍の治療薬など)の服用により、下垂体から分泌されるホルモンのプロラクチンが上昇する高プロラクチン血症や、下垂体潰瘍、甲状腺機能異常などにより下垂体機能が障害されることが原因です。
B 卵巣自体の問題
排卵障害が問題となる多嚢胞性卵巣(PCD)、40歳未満で排卵が無くなってしまう早発閉経、黄体機能不全などがあります。

[2] 卵子の通過障害に関する卵管因子
女性の不妊症としてもっとも多い原因です。
卵管は、卵子や精子の通路だけではなく、卵子と精子が出会って受精し、受精卵が発育していく環境としても大切な場所です。
性交渉により感染するクラミジアは、卵管閉塞や卵管周囲の癒着の原因となります。
感染初期には症状がなく、気付かないうちに症状は進行し、完全に閉塞しなくても卵管機能は障害されますので、子宮外妊娠となってしまうこともあります。
虫垂炎や、骨盤内の炎症、子宮内膜症も卵管周囲の癒着の原因となります。
  卵管周囲の癒着は卵巣の機能にも影響し、卵子の質も低下します。

[3]子宮内への精子進入や受精卵の着床に関する子宮因子
子宮の上部2/3を子宮体部、下部1/3を子宮頸部といいますが 、体部は卵巣からのホルモンにより子宮内膜は発育し、受精卵が着床して赤ちゃんの成長する場所で、妊娠が成立しない場合ははがれ落ちて月経となります。
子宮頸部 は、先端が膣に突き出た状態で、精子はそこから分泌される頚管粘液を通過する際に受精能力を獲得して子宮内へ進入し、卵管内で卵子と出会い受精します。
子宮体部に異常がある場合は受精卵の着床や発育障害が起こります。頸部に問題があれば、精子は子宮内へ侵入したり、受精能力を獲得できないので、不妊症となってしまいます。
@ 子宮体部の問題
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、子宮奇形などが問題となります。
A 子宮頸部の問題
子宮頚管粘液の分泌不良があれば、精子は子宮内へ進入できません。
頚管粘液中に抗精子抗体という物質が存在する場合は、それが精子にくっついて、精子の運動性や受精能力を妨げます。


検査の結果により、子宮・卵巣・卵管等の器官に疾患が見つかり、それらの治療が必要と判断された場合には、本格的な治療に先立ち、疾患の治療を行います。

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