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体外受精・胚移植、顕微授精について

排卵誘発剤や人工授精までの一般的な治療でお子様に恵まれない場合、

体外受精・胚移植および顕微授精などのより高度な生殖補助技術(ART)により、

妊娠が期待できます。

ヒトの体外受精・胚移植は1978年、 顕微授精では1992年の初めての成功以来、

すでに30年と18年の年月を経て、現在、国内で新しく誕生する赤ちゃんの、実に1.8%が

これらの医療で授かっています。


体外受精とは

@ 卵巣から卵子を採取します(採卵といいます)

   →卵子は数時間培養して、成熟度を整えます(前培養といいます)

A ご主人に精子をご用意いただきます(採精といいます)

   →精子は洗浄して、形も運動性も良好な、受精能力のある精子に調整します

B 良好な卵子と精子が自然に受精できるように、培養庫のシャーレの中で合わせます(媒精といいます)




胚移植とは

  体外受精あるいは顕微授精で受精し、発育した良好な受精卵(胚)を子宮内へ移植することです。

  採卵した日から2日目あるいは3日目の2〜8細胞期の分割胚あるいは5〜6日目の胚盤胞を

  移植します(移植する個数は、良好杯1個が原則です)。

  なかなか妊娠されない方については、分割胚と胚盤胞を各1個移植する

  二段階胚移植法をおこなうこともあります。

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顕微授精とは

成熟卵子内へ1000分の6oという細い針(ガラス製)で精子を注入します。

卵細胞質内精子注入法(ICSI)といいます。

体外受精・胚移植とは授精方法が異なる以外は同じです。

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体外受精・胚移植が望ましい場合・必要とされる場合

@ 卵管の通過障害

A 精子が少ない場合(乏精子症)

B 免疫性不妊(抗精子抗体陽性による受精障害など)

C 原因不明不妊(長期不妊および子宮内膜症も含む)


顕微授精が望ましい場合・必要とされる場合

@ 高度の乏精子症

A 極端な精子無力症

B 原因不明の受精障害

C 無精子症(精巣精子が採取された方)

いずれの方法であっても、卵子の質は年令とともに急に低下し、子宮筋腫などの子宮因子、

糖尿病、甲状腺あるいは膠原病などの合併症も年令とともに頻度が増加しますので、

治療開始は早く決断されることが望ましいと思います。


凍結胚移植について

 以下の条件の場合は、胚の凍結保存をおこないます。

@ 多数の卵子が採取され、多数の良好胚が得られた場合、胚移植しなかった余剰胚を凍結保 存する

A 採卵した周期の子宮内膜の条件が良くない場合、その周期に胚移植をおこなわず、

すべての胚を凍結保存する

B 採卵した周期に卵巣過剰刺激症候群の発症が予測される場合、胚移植をおこなわず、

すべての胚を凍結 保存する


凍結保存は分割胚、胚盤胞のいずれの段階でも可能です。

採卵周期の新鮮胚移植より、より自然に近い状態で子宮内へ胚移植を予定できる凍結胚移植は

良好な成績が期待できます。


  ご参考までに

人工授精は、卵子が排卵されるタイミングを狙って、洗浄濃縮された運動良好精子を

子宮内へ注入する方法です。

言い換えれば、良好な精子が子宮の中へ入るのをお手伝いしているということです。

精子については、体外受精と同様の方法を用いて準備されますが、卵子そして受精卵は体外受精と違って、

人の目に触れることはなく、質の判断もできません。

(卵子の質は良いだろうという仮定でおこなっているのです)。

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